「大変・中変・小変」に「分けて考える」

改善の専門誌「創意とくふう」の「取材→執筆→編集」の過程を通じて、
気づいたのは各社の「改善活動のコンセプト」がバラバラ--ということ。

 

「ある会社」では「発明・特許」につながるような画期的なアイデアを求めている。
だが、「別の会社」では「ちょっとした工夫」を期待している--といった具合だ。

 

それらを一緒くたにしていたのでは、とうてい「より良い改善活動」の
「より効果的な推進&指導」はできない。そこで、改善の神様である
「新郷重夫先生」の「改善原理=分けて考える」が威力を発揮した。

 

企業は「状況の変化」に合わせて、変わらなければならなりが、
その変化の度合いは「規模&サイズ」で、次の「3つ」に分けられる。
①「大変」=(大きく変える)=(経営改革・イノベーション)
②「中変」=(中程度の変化)=(小集団・サークル・チーム活動)
③「小変」=(小さく変える)=(手っとり早いちょっとした工夫)

このように「分けて・考える」と、それぞれに「変化の規模」によって、

「手段・方法・やり方」の「使い分け」が必要だとわかってくる。

 

たとえば、「大変」は「大きなリスク」を伴うので、それなりに

「調査→計画→準備→実施」という大掛かりな取り組みが必要だ。

 

一方、「小変=ちょっとした工夫」には、そんなメンドウことはいらない。

「試しに・やって・みる」という「手っとり早い実施」が可能である。